がん克服【希少がん患者が連携】
- 2016年06月17日
- がんのお話
がん対策基本法が成立してから10年
がん対策基本法は、故・山本孝史参議院議員が尽力し10年前に議員立法で成立した。山本議員は、2006年5月の国会質問で自らの病を明かして基本法の必要性を訴えた。その情熱は大きな反響を呼び、翌月の成立に結実した。その山本氏は2007年基本法成立1年後に他界する。
故・山本氏と同じ「胸腺がん」の患者会が「患者の少ないがん患者同士で繋がろう」と呼びかけを始めた。胸腺がんや胸腺腫は、患者が20万人に1人と少ない。基本法によってがん医療の改革は進んだが、患者らは「希少がんは今も医療機関や治療法の情報が少ない。患者同士で良い治療環境を求めたい」と話す。
故・山本議員の妻らが呼び掛ける
患者会は昨年10月に発足。名称「ふたつば」(本部秋田県湯沢市)。山本氏の妻ゆきさん(65)も参加する。胸腺腫を患う近藤セツ子さん(61)は「大半の患者が同じ患者にあったことがない。お互いに連絡しあい、話すことで不安解消にもつながる」と話す。
がん対策基本法
がん治療の向上や患者への情報などを定めたがん対策に関する初めての法律。与野党の議員提案で2006年6月に成立、2007年4月に施行された。がん患者に対し、全国どこでも適切な治療が受けられるように気にや自治体が取り組むことを求めている。
~がん克服~