image

がん克服【がんを守る細胞を破壊】米医学誌に発表


転移がんも消滅

 がん細胞を、免疫の攻撃から守っている仕組みを壊滅させ、がんを治す動物実験に成功したと、米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員らのチームが、17日付の米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに発表した。1ヶ所のがんを治療すれば、遠くに転移したがんも消滅する効果があることが確認された。「全身のがんを容易に治療できる可能性がある。」そうだ。3年程度で治験(臨床試験)を始めたいと話す。

マウスのがん光治療実験で検証

 がんが生体で増殖し続けるのは、がんの周りに「制御性T細胞」という細胞が集まり、誰でもが持っていて、異物に対し攻撃する免疫細胞の活動を阻止して守っているためだ。

 チームは、制御性T細胞に結びつく性質を持つ「抗体」に、特定の波長の近赤外線を当てると化学反応を起こす化学物質を付け、肺がん・大腸がん甲状腺がんをそれぞれ発症させた70匹のマウスに注射し、体外から近赤外線を当てた結果、約1日で全てのマウスのがんが消えた。光をあてた約10分後には制御性T細胞が大幅に減り、免疫細胞「リンパ球」のブレーキが外れ、がんへの攻撃が始まったためとみられる。

副作用の心配もなし

 さらに、1匹のマウスに同じ種類のがんを同時に4か所発症させ、そのうちの1ヶ所に光を当てたところ、全てのがんが消えたという。光を当てた場所でがんへの攻撃力を得た琳派球が血液に乗って全身を巡り、がんを消滅させたと考えられる。

 身体の中の免疫機能が活発化すると、自らの組織や臓器を攻撃する「自己免疫反応」が起きて障害が出る場合が在る。肺がんなどの治療に使われる免疫の仕組みを利用した最近のがん治療薬では、自己免疫反応による副作用が報告されている。研究チームが、異なる種類のがんを発症させたマウスで実験した結果、光を当てた場所のがんだけが小さくなり、他の臓器にも影響を与えなかった。

 今回の方法は、光を当てた場所のがんを攻撃するリンパ球のブレーキがだけがはずれ、他の組織や臓器は攻撃しないことが確認された。

 小林主任研究員は「転移があっても効果的に治療ができる方法になる」と、期待して話す.

制御性T細胞

 生体内に侵入したウイルスなどの異物を排除する「免疫反応」を調整する細胞。免疫が働き過ぎない様に、抑える役割を担っている。この細胞が機能しないと、自らの細胞や組織を異物とみなして攻撃する関節リュウマチや1型糖尿病などを発症する。坂口志文・大阪大学特任教授が発見し、ノーベル賞の登竜門とされるガードナー国際賞などを受賞している。

~がん克服~

 

 

がん克服【造影剤開発】実用化に期待


微小がんもくっきりと

 量子科学研究開発機構(千葉市)とナノ医療イノベーションセンタ(川崎市)、東京工業大学などのグループが、微小がんの構造を磁気共鳴画像化装置(MRI)で映し出す新しい造影剤の開発に成功した。

 がん細胞を移植したマウスに造影剤を静脈注射で投与した実験では、約30分後にがん全体がMRIに映り、時間経過とともにがん組織の中心部までマンガンが取り込まれた。また、肝臓に転移した直径1.5㍉の微小がんも検出できた。

 人で実用化されれば、がんの早期発見や転移の有無の確認、治療効果の判定などへの応用が期待されると言う。

 開発機構の説明によると、「ナノマシン造影剤」と名付けたこの造影剤は、ごく微小のものを扱う技術「ナノテクノロジー」を使って作られた。直径は60~70ナノメートル(ナノは10億分の1)。がん組織に取り込まれると、壊れてMRIで映るマンガンを放出する。マンガンは、がん組織と結合しくっきりと映し出される仕組みのなっているという。

~がん克服~

がん克服【外見ケアに指針】国立がんセンター


副作用の対応など解説

 国立がんセンターの研究班はこのほど、がん治療によって生じる副作用(脱毛や皮膚炎など)について、がん患者の外見の変化をケアする治療法などをまとめた指針を発表した。

 患者にとって、外見に関わる副作用は大きな苦痛だが、命にかかわらない為に十分な対応がなされてこなかった。研究班は、「全国の医療現場で患者支援に活用してもらいたい」と、訴える。

がん患者の外見ケア指針項目例

*抗がん剤による色素沈着の治療にビタミンC内服液は有効か

 ⇒科学的根拠が乏しい為、基本的に勧められない。

*放射線治療による皮膚障害への安全なスキンケア方法は 

 ⇒泡を使って優しく洗い、すすぎは十分に。「無添加」「敏感肌用」にこだわる必要はな  い。

*抗がん剤終了後に再び生えた髪は染めてもいいか

 ⇒毛染め剤のアレルギーや頭皮の湿疹などがなく、治療前に使用していたものを注意部飽く使用することは否定しない。

*爪の変形を安全にカバーするには

 ⇒ジェルネイルなど硬化性の樹脂製品は推奨できない。ネイルチップ両面テープで接着することは否定しない。

指針は2部構成

 「抗がん剤や放射線の副作用を治療する方法」と「日常生活での対応」の2部構成。

 抗がん剤によって生じる皮膚の色素沈着への治療や予防とビタミンCの内服・抗がん剤治療による皮膚の症状とステロイド外用薬・抗がん剤治療中の脱毛への対応・・など50項目について、過去の研究データーに基づき、6段階の推奨度と解説を掲載。髪を染めてもいいか・・などの患者からの質問も内容に盛り込んだ。

~がん克服~

がん克服【子宮頸がんワクチン後遺症】提訴


国とワクチンメーカーの責任を問う

 子宮頸がんワクチンの接種後に健康被害にあった女性(15歳~22歳)が27日、福岡、大阪、名古屋、東京の地裁に、国とワクチンメーカーの責任を問う集団訴訟を起こす。その一人、山梨県の高校3年望月瑠菜(もちずき るな)さんは、小学6年だった2010年から11年3月にかけて、ワクチンを3回接種した。中学1年の9月頃から膝に痛みが出て、卒業のころには全身が痛むようになった。

「元の体に戻して」切実な願い

 異変が起きたのは高校1年の夏休み。車から降りようとしたとき、突然脱力感に襲われ足に力が入らず、翌日には全く歩けなくなってしまった。整形外科、脳神経外科、など10ヶ所以上の医療機関を受診したが原因は分からなかった。リハビリに通っていた医療機関で、ワクチンが関連する可能性を指摘され、信州大学で診察を受けたところ15年5月に「ワクチン接種による副作用」と診断された。

 一時は箸やペンも持てないほど手が震え、今でも体調不良で学業もままならず「このままでは日々の生活にも支障をきたす。楽しいはずの高校生活も辛い思いが先に立つ。元の体に戻りたい。」と、切実な思いで裁判に臨む。

厚労省の対応が遅い

 厚労省の検討部会は14年、ワクチン接種後の症状について「心身の反応によるもの」との検討結果をまとめる一方、健康被害(副作用)を訴える患者を診る協力医療機関を整備し、研究班を作って治療法の開発などを急いでいる。

 ワクチンメーカーが推計する14年11月までの接種者数は約338万人。副作用報告があったのは2584人で、厚労省の追加調査では、このうち186人の症状が回復していない。人生を左右するほどの健康被害に対し、メーカーも厚労省も対応が遅い。早急に被害者の身になって適切な対応・救済をするべきだ。

がん克服【今年の新規がん患者の予測】


国立がん研究センターが今年新規がん患者数を予測

初めて100万人の大台

 2016年に新たにがんと診断される患者数は、15年より2万8000人増えて101万2千人になるとの予測を国立がん研究センターが15日発表した。年間100万人を超える新規がん患者数の予測は初めてとなる。

 理由として、「高齢人口の増加や診断精度が上がったこと」としている。

 部位別の多い順は、

 ①大腸がん(14万7200人)

 ②胃 がん(13万3900人)

 ③肺 がん(13万3800人) 

 ④前立腺 ( 9万2600人)

 ⑤乳房  ( 9万    人)と続く。

 また、16年にがんで亡くなる人は、15年より3000人多い37万4000人(男性22万300人、女性15万3700人)と予測した。男性は肺がん、女性は大腸がんの死亡が最も多いと予測している。

 がん検診・早期発見が大切 

~がん克服のために~

 

 

 

 

がん克服【世界が認めた凄腕の脳外科医】


加藤庸子(かとう ようこ)先生

藤田保健大学脳外科教授 同大学病院救急医療センター長

1978。3 愛知医科大学医学部卒業 研修医

1981.3 足利赤十字病院脳神経外科研修医

1981.9 中華人民共和国蘇州医学第一病院留学

1982.8 トヨタ記念病院脳神経外科

1984.4 藤田学園保健衛生大学脳神経外科助手

1986.4 オーストラリア グラーツ大学留学

1991.4 藤田保健衛生大学脳神経外科講師

2000.4 同大      脳神経外科助教授

2006.4 同大      脳神経外科教授

2008.4 同大病院救急救命センター副センター長兼務

2011.4 同            センター長兼務

真の名医!加藤医師の朝は早い

 加藤医師は朝5時に出勤、カンファランス・回診・手術・外来と目まぐるしく立ち働くが、彼女の患者への気配りは細やかだ。

患者と向き合う

 「治療への不安を解消するには、患者さん同士で情報交換してもらうのが一番」という信念から、自分が受け持つ患者たちと一緒に、毎朝病院の周囲を散歩している。そんな「早朝の散歩」は、もう10年も続いているという。

 

 

がん克服【神業を持つ外科医】


高見裕子(たかみ ゆうこ)先生

国立病院機構九州医療センター 肝臓・胆道・すい臓外科科長

1965年 愛媛県今治市生まれ(今治西校)

1988年 九州大学薬学部卒業

1990年 長崎大学医学部入学

1996年 長崎大学医学部卒業 同第二外科研修医

1997年 九州医療センター外科研修医

1998年 長崎県立島原温泉病院外科医

1999年 国立療養所村山病院外科医

2002年 九州医療センター外科医

2011年 同肝臓病センター肝・胆・膵外科科長

肝機能が悪くても受けられる「マイクロ波凝固壊死療法」

 肝臓がんの手術を行えるかどうか、その大きな障害となるのが肝機能だ。どんなにがんが小さくても、肝機能が悪いと治療を断念する場合が少なくない。高見先生は「そんな患者さんの為にあるのがマイクロ波凝固壊死療法だ」と明言。

周囲の反対を押し切って

 高見先生の、この治療に掛ける情熱は並々ならぬものがある。研修医時代、担当教授から「才津先生の肝臓治療をよく見てきなさい」と派遣された病院で目にした才津秀樹先生(現・国立病院機構九州医療センター胆道・肝臓・膵臓外科医療企画運営部長)のマイクロ波凝固壊死療法の技術と治療成績に驚きを覚える。「これなら治療をあきらめていた患者も救える」と決心し、当時在籍していた医局の教授や周囲の反対を押し切って飛び出し、才津先生の門下生の一人となった.

  今では、その才津先生も高見先生の腕に太鼓判を押すマイクロ波療法の名手となって、多くの手術で執刀医を務めている。

肝臓がん治療の位置づけが歯がゆい

 「この治療の考え方は手術と同じです。がんをくり抜くように焼くので、肝切除のように肝臓を大きく切らなくてすみます。また、単にがんの中心に針を刺して焼くのでなくて、周囲の組織やがんに栄養を送る血管から焼いていくので、播種(がん細胞が散らばる)の危険性が低い。これこそ理にかなった治療」と胸を張る。

 だからこそ歯がゆいのは、現在の我が国の肝臓治療における、マイクロ波凝固壊死療法の位置づけ、扱われ方と話す。国立病院機構九州医療センターでは多くの肝機能の悪い患者さんが治療を受け、元気で退院していくのにもかかわらず、一部の心無い人から「焼肉療法」と揶揄(やゆ)されたこともあると言う。「肝切除の技術がないから焼いているのだろう」とも言われ、悔しい思いをしてきた。

胆肝膵外科高度技能専門医の資格を取得

 外科医としての技術の高さを証明するため、高度の技術を有する医師を認定する「胆肝膵外科高度技術専門医」の資格を取得。初年度の合格者は12名という狭き門であったがそのうちの一人が高見先生だ。

 合格の通知があった時の情景を昨日のように思い出す。「そのとき、外科医にとって大切なハサミを、飛び出して(お祝いに)来た医局の教授から戴いたんです。ああ、これで恩師でもある教授から認めて戴けた、と熱いものが胸をよぎりました」と話す。

今後の目標

 マイクロ波凝固壊死療法の開拓者、才津先生の跡を継ぐ者としての自覚が、熱い言葉に。

「この療法は海外も注目し始めています。しかし、日本で行っている施設は殆どありません。将来一人でも多くの患者さんがこの治療を受けられるよう、普及させて行きたいと思います」。頼もしい高見先生の言葉だ。

~がん克服~

がん克服【遺伝性がん情報を登録】


診療や予防に活用

 遺伝性の乳がんや卵巣がんの発症にかかわる遺伝子の検査を受けた人の情報を、全国の医療機関から集めてデーターベース化する登録事業が始められた。遺伝子性の乳がんや卵巣がんは、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳房を予防切除したことで関心が高まったが、日本の発症率や診療成績などのデーターは不足しているため、全国規模で登録データーを解析し、患者の診療や予防に役立てる。

全国40機関の検査と発症

 登録は「日本HBOCコンソーシアム」が実施。全国から40機関が参加する。
対象は、乳がんや卵巣がんの発症にかかわる「BRCA]という遺伝子について検査を受け、同意が
得られた人。各施設が倫理審査会の承認を受けた後、匿名化した情報を今年8月までに入力する。

がん克服【放射線治療の権威】


中山優子(なかやまゆうこ)先生

神奈川県立がんセンター放射線腫瘍科部長

1959年 神奈川県横須賀生まれ

1984年 群馬大学医学部卒業

1999年 同大     放射線科講師

2005年 東海大学医学部放射線科准教授

2008年 神奈川県立がんセンター放射線科腫瘍科部長就任

中山先生に聞く

放射線治療医の魅力

 放射線治療を専門とするがん専門医のことを、私たちは放射線腫瘍医と言っていますが、ここでは分かりやすく放射線治療医という言い方をします。

 私が卒業した群馬大学医学部は、放射線治療がとても盛んで、講義も臨床実習も内科や外科同じコマ数があり、お蔭でびっしりと放射線治療について学ぶことが出来ました。

 放射線治療が対象とするがんは広範囲です。がん治療では通常、消化器、呼吸器など診療科ごとに特定の臓器への関与に限られます。しかし、放射線治療は、脳腫瘍から骨、皮膚、その他全ての臓器と横断的に関わると言うのが、私にとって一番の魅力でした。医療手技についても幅広く習得できました。日常臨床で、頭頸部の診察なら喉頭ファイバー、肺の診療なら気管支ファイバー、消化器であれば消化管の内視検査、婦人科であれば内診をやりますから、このような手技的にも幅広く経験できるのです。

 放射線治療では、人の身体全体を診ることにより新たな知識を得ることができます。たとえば、放射線治療は、喉頭がん、子宮頸がんの早期には非常に高い治療効果があるので、同じ扁平上皮がんの肺がんでも治療効果は高いはずだ、などの考えが出来るようになります。

 このように、医師としての深い知識を横断的に得る事ができたのも大きな魅力だと言えます。

幅広い放射線治療の可能性

 がんにおける放射線治療の活用法は幅広いものです。まず、がんの根治を目的とする根治照射、延命を図るための姑息照射、そして骨転移・脳転移などの症状を和らげる緩和照射まで適応が可能です。それに加え最近では、一方向からの放射線の線量を変えたり、精度高く照射部位を絞ったり、重粒子線などを用いることによる治療のバリエーション拡大で、個々の患者さんに会った治療のの選択が出来るようになりました。 

 放射線治療の特徴として考えられるのは、まず身体への侵襲の少なさです。放射線治療は一般に身体外からの照射ですから、メスを入れずにすみます。また、放射線治療は、局所療法ですので、抗がん剤とは異なり全体の副作用が少ないのです。そのため、全身状態の悪い人や高血圧・心臓疾患などの合併症を患っている方、高齢者にも適応しやすいというメリットがあります。

 もう一つの特徴は、臓器の機能保持が可能だと言う事です。同じ局所療法でも手術とは異なり、放射線治療せは臓器を残し機能を温存することができます。例えば、声門部がんでの後頭部摘出などは、患者さんのQOLに関わる大変重要な問題ですが、放射線治療が適応できれば喉頭部を残すことが出来ます。臓器を残すというメリットは、非常に大きいと思います。

 放射線治療が有効ながんの代表は、早期の頭頸部がんです。その他、子宮頸部などの扁平上皮癌には非常に高い効果があります。

 また、進行がんにも適応が確立しつつあり、遠隔転移のない肺、食道、頭頸部の進行がんでは抗がん剤と併用する科学放射線療法が積極的に行われています。さらに、術後の照射にも使用が拡大しています。乳がん乳房温存手術後の放射線照射により、術後の顕微鏡的な残存腫瘍を根絶するというものです。この治療により再発リスクが3分の1に減少することが明らかになっています。

 放射線治療の新しい分野である重粒子線治療についても具体的な有用性が明らかになっています。骨肉腫や悪性黒色腫などの難治性腫瘍や穏やかな背索腫などで効果を上げています。今までのX線では治らなかったがんが治癒できると言う事は画期的なことです。何よりも患者さんにとって非常に大きな朗報と言えるでしょう。重粒子治療が行えるのは千葉県の重粒子医学センター病院など日本全国で現在3つしかありませんが、今後増えていくでしょう。

がん治療に関わる先生方にも、知ってほしい

 我々からのアプローチ不足もありますが、がん治療に関わる先生方は放射線治療のメリットをあまりご存じない方もいらっしやいます。たとえば、頭頸部と食道に合併しているがんでは、放射線治療により療法治療できるという大きな利点があります。国でも、がんプロフェッショナル養成プランにより、放射線療法に関する腫瘍専門医の養成を推進しています。

 中山先生は、各種がんのスペシャリストの先生方と連携し、治療・手術前に治療法の検討会を設けていければと話す。

~がん克服~

がん克服【最新がん統計】


2012年新規がん患者86万人

 国立がんセンターは29日、20012年に新たにがんと診断された患者は全国推計で、86万5238人だったと発表した。前年より約1万4000人増加した。今回は初めて全都道府県の集計ができ、比較も出来る。

部位別患者一位 男性・胃 女性・乳房

 がんと診断されたのは男性50万3970人女性36万1268人。部位別患者数は男性は①胃②大腸③肺④前立腺⑤肝臓ーの順に多く、前年4位だった大腸がんが2位になった。女性は①乳房②大腸③胃④肺⑤子宮で、前年と同じだった。男女とも、胃・大腸・肺が上位を占める。

 前年は40県分のデーターだったが、今回は大都市の埼玉・東京・福岡が新たに加わり、ほぼ全数が把握でき度の高い28県分のデーターを基に推計した。同センターでは、7月にホームページ「最新がん統計」で一般向けに概要を説明する予定だ。

オフィシャルサイトに戻る