がん克服【造影剤開発】実用化に期待


微小がんもくっきりと

 量子科学研究開発機構(千葉市)とナノ医療イノベーションセンタ(川崎市)、東京工業大学などのグループが、微小がんの構造を磁気共鳴画像化装置(MRI)で映し出す新しい造影剤の開発に成功した。

 がん細胞を移植したマウスに造影剤を静脈注射で投与した実験では、約30分後にがん全体がMRIに映り、時間経過とともにがん組織の中心部までマンガンが取り込まれた。また、肝臓に転移した直径1.5㍉の微小がんも検出できた。

 人で実用化されれば、がんの早期発見や転移の有無の確認、治療効果の判定などへの応用が期待されると言う。

 開発機構の説明によると、「ナノマシン造影剤」と名付けたこの造影剤は、ごく微小のものを扱う技術「ナノテクノロジー」を使って作られた。直径は60~70ナノメートル(ナノは10億分の1)。がん組織に取り込まれると、壊れてMRIで映るマンガンを放出する。マンガンは、がん組織と結合しくっきりと映し出される仕組みのなっているという。

~がん克服~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

オフィシャルサイトに戻る