がん克服【外見ケアに指針】国立がんセンター


副作用の対応など解説

 国立がんセンターの研究班はこのほど、がん治療によって生じる副作用(脱毛や皮膚炎など)について、がん患者の外見の変化をケアする治療法などをまとめた指針を発表した。

 患者にとって、外見に関わる副作用は大きな苦痛だが、命にかかわらない為に十分な対応がなされてこなかった。研究班は、「全国の医療現場で患者支援に活用してもらいたい」と、訴える。

がん患者の外見ケア指針項目例

*抗がん剤による色素沈着の治療にビタミンC内服液は有効か

 ⇒科学的根拠が乏しい為、基本的に勧められない。

*放射線治療による皮膚障害への安全なスキンケア方法は 

 ⇒泡を使って優しく洗い、すすぎは十分に。「無添加」「敏感肌用」にこだわる必要はな  い。

*抗がん剤終了後に再び生えた髪は染めてもいいか

 ⇒毛染め剤のアレルギーや頭皮の湿疹などがなく、治療前に使用していたものを注意部飽く使用することは否定しない。

*爪の変形を安全にカバーするには

 ⇒ジェルネイルなど硬化性の樹脂製品は推奨できない。ネイルチップ両面テープで接着することは否定しない。

指針は2部構成

 「抗がん剤や放射線の副作用を治療する方法」と「日常生活での対応」の2部構成。

 抗がん剤によって生じる皮膚の色素沈着への治療や予防とビタミンCの内服・抗がん剤治療による皮膚の症状とステロイド外用薬・抗がん剤治療中の脱毛への対応・・など50項目について、過去の研究データーに基づき、6段階の推奨度と解説を掲載。髪を染めてもいいか・・などの患者からの質問も内容に盛り込んだ。

~がん克服~

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