がん克服【喉頭がんの名医】
- 2016年09月27日
- がんの名医
塩谷彰浩(しおたに あきひろ)先生
防衛医科大学耳鼻咽喉科教授
1962年 東京生まれ。
1987年 慶應大学医学部卒業、同大耳鼻咽喉科入局。
1993年 同大 助手。
1995年 米国ジョーンズ・ホプキンス大学医学部留学。
2000年 慶應大学医学部耳鼻咽喉科専任講師。
2005年 同 助教授
2006年 防衛医科大学耳鼻咽喉科教授。
2007年 同病院院長補佐兼務。
年間執刀数
喉頭がん39例、下咽頭がん14例、中咽頭がん4例、舌口腔がん11例、鼻副鼻腔がん3例、唾液腺腫瘍(耳下腺・顎下腺)24例、甲状腺腫瘍15例(現施設に異動後の1年間のみ)。
累積手術数(最近6年間)
喉頭がん582例、咽頭がん179例、その他頭頸部腫瘍101例。
科の特色
当科は開設以来、耳鼻咽喉科領域の中でも、頭頸部がん、咽喉頭疾患を得意としており、インフォームド・コンセントに基づいて、抗がん剤併用放射線治療と機能温存手術の両者を用いて、極力、機能や形態を温存する治療に力を入れている。
治療成績
喉頭がんに対する喉頭温存手術は当科に特徴的な治療法があり、がんの進展範囲に応じて、様々な種類の手術が施術可能である。従来、喉頭全摘術を行っていたような症例に対しても喉頭亜全摘術を施行し、喉頭機能を温存している。経験症例数は全国でも有数であり、喉頭全摘術に劣らない制御率を誇っている。また、当科で開発した新しい術式である内視鏡的後頭部切除術は、気管切開や頸部皮膚の切開をせずに、喉頭機能温存を達成でき、成績も良好である。これらの術式は放射線治療後の再発例に対しても積極的に行っている。
名医の条件
確実な技術と知識を持ち、医学的にも人間的にも経験が豊富であること。
~がん克服~