がん克服【病院外にがん患者支援施設】
- 2016年01月06日
- がんニュース
東京都江東区・豊洲に国内初の施設建設
がん患者や家族が気楽に集い、語り合う施設「マギーズセンター東京」が今年オープンをすることになった。同センターは英国で広がっている病院外の相談施設で、国内の患者らの寄付によって、日本では初めての建設にこぎつけた。
運営に当たるNPOマギーズ東京の秋山正子・共同代表理事(65)は「多くの寄付が集まり、このような施設が必要であることを痛感した。それらの思いに応えていきたい」と話す。
同センターは現在、英国や香港に計16ヶ所あり、年間10万人以上が利用している。建物は病院と別に設けられ、我が家のような空間が特徴だ。がん患者はいつでも無料で利用することができる。職員や患者同士と語らうことなどで辛さを癒す。
豊洲に開設するセンターは広さ280㎡の平屋。木を多くし、くつろげる空間と庭の緑が見える大きな窓を備え安らぎを感じ察せる造りが特徴。起工式は今月11日で、4月完成を目指す。
日本国内では、病院内に相談支援センターがあるが、機会がかぎられる等患者にとって十分でなかった。訪問看護士の秋山さんは英国の同センターの取り組みを知り、「日本にもこのような施設が必要」と開設を決意し、一昨年から、24歳の時乳がんになった鈴木美穗さん(会社員32歳)らと協力し、建設のための寄付を募った。結果、約2300人から4000万円程集まり建設に踏み切ることがでこた。
「がんの治療は孤独で辛かった。このような施設が出来ると聞いて心が楽になった。」「がんで亡くなった父の遺産の一部を。」「がんになった友人をどのように励ましていいか分からなかった。」など、自分自身や身近な人の経験を踏まえ寄付してくれたかたも多いと言う。
秋山さんは「がんという病の苦しみの中、患者自身や家族が前向きに、しっかり自分の足で歩き始めるきっかけを提供できれば」と語る。
運営費などの寄付を募っています。詳細は同法人のホームページへ。
(http://maggiestokiyou.org/)
~がん克服~