がん克服【乳がん再建術のスペシャリスト】
- 2016年10月26日
- がんの名医
片岡明美(かたおかあけみ)先生
がん研有明病院乳腺外科副医長
1994年 佐賀医科大学医学部卒業 九州大学医学部第二外科入局
1995年 九州大学病院第二外科
1996年 国立病院機構九州がんセンター乳腺外科
1997年 九州大学病院第二外科
1998年 九州大学s生体防衛医学研究所付属病院腫瘍外科
2001年 国立病院機構九州がんセンター乳腺外科
2009年 東邦大学医医療センター大森病院乳腺外科客員講師
2014年 がん研有明病院乳腺外科非常勤医師
2015年 がん研有明病院乳腺外科副院長
社会に貢献できる医療に尽くす
がんに関わる専門医であれば「いつかは」と憧れる医師も多いがん研有明病院。片岡先生は、育児のために7年間非常勤を掛けもちした後、同病院乳腺外科に就いた。フルタイムでの勤務が難しい時も、決して力を抜くことなく、経験を積んだ。常勤に復帰したいま、時間が経つのを忘れるほど、やりがいのある日々を送っている。
かねて師事したかった医師に乳房再建の技術を学ぶ
08年4月、夫の転勤に伴って九州から東京に引っ越した。当時、3人の子供は小学生と未就学児で、フルタイムでの勤務は難しかった。午前9時~午後2時までの非常勤を掛け持ちし、週5日働いた。ブレストサージャリクリニック・田園調布ファミリークリニック・対馬るり子女性ライフクリニック銀座だ。ブレストサージャクリニックの平岩佳子院長には乳房再建を教わった。
患者のサバイバーシップを支援する臨床試験に参加
日々、目の前の仕事に対応しながらも、日本の乳がん治療をレベルアップさせる取り組みに力を入れている。「せっかく癌研に勤務しているのですから、社会貢献合いたいと思っています。今、具体的に考えているのは、患者のサバイバーシップです。乳がんが寛解してからの生活の質いかに元通りにするかについて、臨床試験のグループに参加し研究しています。また、九州がんセンターのころから続けていた若年の患者対応について他施設と共同研究しています」と語る片岡先生からは、専門医としての責任と誇り、そして乳がん治療に対する情熱が伝わってくる。
~がん克服~