がん克服【大腸がん手術のスペシャリスト】


黒柳弘弥(くろやなぎ ひろや)先生

虎の門病院 消化器外科部長

1962年 米国シカゴ生まれ。

1987年 京都大学医学部卒業。同大学付属病院消化器外科入局。 

      国立京都病院 米国マウンド・サイネ病院 がん研有明病院勤務

2010年 虎の門病院消化器外科。

医師としてのモットー。

臆病なほど慎重に。そして妥協しない。それが患者さんを治す原動力だと思っている。

 腹腔鏡下手術では群を抜いて難しいとされる直腸がんも、腹腔下鏡で行う、大腸がん手術のスペシャリストだ。このところ、とみに思うのは「折れない心」だと言う。手術中に出会う予期せぬトラブル、難しい状況。そこで、つい妥協しようとする自分に打ち勝つ気持ちが退治だと語る。

 医師になりたての頃はそれが分からず、あと一歩の所で妥協してしっぺ返しをくらったという苦い体験を基にしている。

 手術に対する心構え

 知識や技術の裏付けは当たり前。それから先を求めるるには「折れない心」が重要。そして術中は無口では駄目。明るくしないといけません。黒柳先生は、常に微笑んでいられる。その明るさが、常に患者の心を和ませ安心させている

「数々の偶然やラッキーが積み重なって、皆元気になっている。その偶然やラッキーをものにするのは怠りない準備であり、努力だと思います。僕はチキンだから危ないとわかっている橋は渡りません。手術前に徹底的にシュミレーションし、この道がだめなら、この道をと、二重三重に準備する。石橋を叩いて壊すくらい慎重です」と話す。

 大腸がん手術のポイントとして多くの外科医が異口同音に語るのが「剥離ライン」だ。適切な層で剥離することが出血や神経・組織の損傷を防ぎ、手術そのもののスピードや正確さ、取り残しのがん切除などを可能にする。

 黒柳先生は、一生懸命に励んでいると手術中、まさに「ここを剥離してください」と言わんばかりのラインが見えてくる、と話す。

 神業の「剥離ライン」に辿り着くには、実は解剖の知識・手術手技を極める事、手術前の丹念な準備など、手術に臨む土台作りがものをいうのかも知れません。

 ~がん克服~

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