がん克服【無償の愛】凄腕の口腔外科医
- 2016年02月22日
- がんの名医
岩田雅裕(いわた まさひろ)先生
1960(昭和35)年 兵庫県生まれ 55歳
1986年 岡山大学卒業後、岡山大学附属病院口腔外科・広島市民病院口腔外科・岡山赤十字病院口腔外科・琵琶湖大橋病院口腔顎面外科・岸和田徳洲会病院口腔顎面外科・宇治徳洲会病院口腔外科等に勤務 36歳の若さで口腔外科部長を務めるほどの凄腕医師。
安定な生活を捨て、フリーランスに
東南アジアで無償の治療を開始
2001年(平成13年)、カンボジアを旅行中、NPOが運営する小児科病院にたまたま立ち寄った。その数か月後に再訪した折執刀の依頼を受け、これが活動のきっかけになる。ベッドの数は全く足りず、検査機器も十分でない。医療施設とは言えない建物。屋外や学校の机上で診察が行われることもある劣悪な医療環境。このような過酷な現状を見て放っては置けないとの思いが募った。
口の中に発生する様々なトラブル。ご飯が食べられなくなったり、連日の激しい頭痛。虫歯の膿の溜まる場所によっては、脳に達して死に至ることもある。
しかも、医師や医療機関の不足に加え、カンボジアの平均月収は1万円にも満たないという深刻な貧国。途上国の人たちが、満足な治療を受けられない理由の原因はここにある。
そんな人たちを助けたいという一心で、岩田医師は総合病院の口腔外科病院部長という安定した地位と収入を捨て、カンボジアに向かう。しかも、活動は個人的で行い、渡航費用や滞在費は全て自費で賄う。