【がんニュース】がんリスク4割減 がんセンター「1つでも実践を」
- 2012年03月06日
- がんニュース
2012年3月5日(毎日新聞夕刊) がんリスク4割減 がんセンター「1つでも実践を」
禁煙や塩分控えめの食事など五つの生活習慣を実践すると、がんのリスクが4割程減少するという研究結果を国立がん研究センター(東京都中央区)がまとめ、5日発表した。五つの習慣のうち一つでも多く実践するほどリスクは減少していくという。オランダの医学誌に掲載された。
90年代後半に45~75歳だった7万8548人(男性3万6964人、女性4万1584人)を06年まで追跡し、がんのリスクを下げると言われている五つの生活習慣とがんの発生率との関係を調べた。
その結果、①禁煙 ②節酒(1日日本酒い合以下を週6日以内)③塩分控えめな食事(タラコ1腹を月1回程度)④活発な運動(1日に男性でスポーツ1時間以上、女性で立ったり歩いたりを3時間以上)⑤適正な体重(体格指数=BMI=が男性で21~27、女性で19~25)の五つの生活習慣のうち、二つを実践しているグループは、ゼロまたは一つだけ実践しているグループに比べ、がんのリスクが男女とも14%低下し、五つすべてを実践すると、男性で43%、女性で37%低下することが分かった。
調査結果を分析した同センターの笹月静予防研究部室長は「いまより一つでも生活習慣を変えられれば、がんのリスクは確実に低下する。生活を見直すきっかけにしてほしい」と話している。
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