がん克服 【脂肪肝が肝臓がんになる危険性】


酒を飲まない人も要注意 ~がん克服(がんにならない為に)~

脂肪肝は日本人の3~4人に一人がなっていると言われ、半数は酒の飲み過ぎとされるが、最近は飲まないのに脂肪肝と診断され、肝硬変や肝臓がんに進行する人も少なくない。

肝臓は最大の臓器で、成人で1.2キロ~1.5キロの重さがあり、消化器管で吸収・分解された栄養素を体内に使われやすい形に変えたり、アルコールなどの有害物質を解読したりする役割を担う。脂肪肝は、肝臓の細胞に中性脂肪が蓄積する病気だ。健常な人でも肝細胞の3%は脂肪肝があるが、5%以上あると脂肪肝と診断される。強制的にガチョウを太らせ、肝臓の半分以上を脂肪とする仏のフォグラも脂肪肝だ。

脂肪肝になってもほとんどが自覚症状がなく、肝硬変など重症化してから発見されることが多い。このため会社や自治体の健康診断などを定期的に受けることが大事だ。厳密に診断するには肝臓の組織を採取する必要があるが、エコー検査でも、脂肪がたまった肝臓は白く映るため、脂肪がたまらず黒っぽく映る肝臓と比較することで容易に確認できる。

脂肪肝を放置すると、肝硬変や肝臓がんに進行する

脂肪肝は、アルコール性と非アルコール性に分けられる。酒を飲み過ぎると、肝臓がアルコールを分解するのに酷使され、その際に作られた中性脂肪の活用が進まず脂肪が蓄積されていく。日本肝臓学会のガイドラインによると、問題視されないアルコールの一日摂取量は20グラム以下とされ、ビールなら500ミリリットル、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯が目安。

一方、非アルコール性の脂肪肝は「NAFLD(ナッフルディー)」と呼ばれ、中でも専門家は肝硬変や肝臓がんに進行する「非アルコール性脂肪肝炎(NASH=ナッシュ)を見逃してはいけないと注意を呼びかける。

NAFLDは、食べ過ぎによる肥満などが主な原因で、国民の1500万人~2000万人に上ると推定される。原因として、①私欲時の西洋化や新野営儀容の飲食店が増えたことでいつでも飲食できる。②車などの交通機関の発達による運動不足。等が考えられる。

食事制限と運動が、脂肪肝⇒肝硬変⇒肝臓がんを予防する

昔に比べると、栄養過多・運動不足の時代になっている。

肝硬変や肝臓がんに進行するNASHは、NAFLDのうち300万人~400万人が該当するとされ、治療を要する。肥満が原因の場合は、医師の指導の下で食事・運動療法で減量することが大切。糖尿病や高血圧など他の病気がある場合は、医師とよく相談し適切な処置をとることが必要。

脂肪肝からNASHに進行する原因は詳しくは解明されていないが、インスリンの働きが悪くなり、脂肪組織から炎症を起こすたんぱく質が出る・肥満に伴う腸内細菌のバランスが崩れるなどが報告されている。

週2日以上の「休肝日」

脂肪肝の人が普段の生活の中で、注意したい点。基本は食事制限と運動だ。アルコール性なら週2回以上の休肝日を設けたい。食事では、1日の摂取カロリーの目安を「標準体重×25~35キロカロリー」とし、半年で5%の体重減を目指す。例えば標準体重60キロで、実際には70キロなら、1日の摂取カロリーを1500~2100キロカロリーとして、半年後の体重は66・5キロを目標にする。急なダイエットをすると、肝臓に負担がかかり逆に脂肪をためようとするため、摂取カロリーが少し増えるだけで簡単に脂肪肝に戻りやすいので注意。

運動はウオーキングなどの有酸素運動が効果的。速足(平地で1分間当たり95~100メートル)なら1時間、ゆっくりとしたストロークの水泳なら40分、ジョギングなら36分程度が、厚生労働省の「健康つくりの為の運動指針2006」に示されている。

「沈黙の臓器」と言われる肝臓の悲鳴に耳を澄まし、温かく接したいですね。~がん克服の為に~

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