がん克服【アンコア】乳がん手術後の体をほぐす
- 2015年12月08日
- がんニュース
東京YMCAが導入
乳がん手術後の患者の体をほぐし、患者同士の交流も促す「アンコア」というプログラムがある。乳がん手術では乳房や脇の下のリンパ節を切除するため、術後暫くの間痛みで腕が高く上げられず、また傷をかばうことで関節や筋肉がこわばったりする後遺症がみられる。アンコアは、そのような体をほぐすために専門家による運動や講習、患者同士の交流を組み合わせたプログラムで、1970年代にアメリカのYWCA(キリスト教女子青年会)で考案され、日本では、2005年に東京WWCA(千代田区)が導入し、これまで延べ約340人が参加。
年2回5月~7月・10月~12月開催
週1回、計8回開催。●専門家による食生活の指導やリン浮腫予防のマッサージ講習●参加者同士の情報交換などのグループミーティング●スタジオでのストレッチ運動●プールでのエクササイズ を計2時間行う。
スタジオとプールは女性専用で、他の利用者と一緒にならない様配慮されている。術後8週間以上経過した女性が対象。定員は16名。参加費は2万1600円。
利用者の声
右胸を手術したという女性(49)は、「一般的なスポーツクラブに通う選択肢もあったが、更衣室で手術痕を見られることに抵抗があり、病気について説明する心も負担だった」と話す。親兄弟や会社にも病気の事を話していないという別の女性(49)は、「ここでは何も隠さずに話せる。悩みや苦労を共有できる仲間が出来たことがうれしい」と話す。また別の女性(57)は「病院では手術後のケアが不十分で、ネットで探して来た。このような場所が増え、各病院でケアを考えたり紹介するシステムが欲しい」と訴える。
問い合わせ先
東京WMCA(encore@tokyo.ywca.or.jp)
~がん克服のために~
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