がん克服【乳がん検診の推奨年齢を45歳に引き上げ】米がん協会


 

米国がん協会は20日、年に1度のマンモグラフィー(乳房X線撮影法)による乳がん検診の推奨年齢を、40歳から45歳に引き上げる指針を発表した。

米国医師会雑誌に掲載された新方針は、55歳以上の女性については健診を年一度から2年に1度に切り替えるように推奨している。

専門家らは、早期発見は生存率の向上に役立つ可能性があるが、40歳からすべての女性を検診すると、偽陽性、危険性がない腫瘍を取り除く外科手術、外科手術による合併症などの問題を引き起こす可能性があると指摘する。

米ハーバード大医学部のナンシー・キーテンング氏とフリガム・&・ウイメンズ病院のデリア・ベース氏は附属論説で、臨床試験の結果は、マンモグラフィーが若い女性の生存を助けるという点ではほぼ役に立たないということを示していると述べている。

両氏の論説によると、定期検診のお蔭で乳がんによる死亡を回避できる可能性があるのは、1万人当たり40歳代で5人、50歳代で10人だという。

論説は、若い女性の為には、マンモグラフィーの普及よりも、ゲノム危険因子の検出を含む高度なスクリーニング検査を提供した方が良いと指摘している。

~がん克服のために~

 

 

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