がん克服【肺がん患者見逃す】名大病院
- 2015年12月22日
- がんニュース
3年半見逃し患者死亡
名古屋大学附属病院は21日、別の病院で腎臓がんの手術を受け、経過観察のため定期検診をしていた患者の肺がんの兆候を、3年半に渡って見逃していたと発表した。患者は、2012年6月に重度のがんと診断され、約2年後に死亡した。
外部の専門家を交えた名古屋大学の調査委員会は「初期の段階で発見することができた」と指摘。病院はミスを認め、遺族に対し賠償する方針を示した。
調査委員会の報告によると、患者は40代の男性で、07年5月に他の病院で腎臓がんの手術を受け、同11月から年2回、転移・再発がないかを調べるため名大病院でCT検査を受診していた。
転移はなかったが、08年の検査で左肺に別のがん可能性がある影が写っていた。09年5月の検査では影が大きくなっていたが、主治医・放射線科の専門医共き気付かなかった。
報告書は「遅くとも09ねん5月には異常を確認することができた。当時治療していれば根治できた」と指摘。名大病院の石黒院長は「深く謝罪し、二度とこのようなことが無いようにする」と誓った。
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