がん克服 【肝臓外科手術の第一人者】


幕内雅敏(まくうち まさとし)先生

日本赤十字社医療センター院長 東京大学名誉教授

1946年生まれ。父に憧れを抱き医師を目指す。

1973年 東京大学医学部卒業

1988年 国立がんセンター病院外来部外科医長

1989年 同上        手術部長

1990年 信州大学医学部第一外科教授

1994年 東京大学医学部第二外科教授

1997年 同上     肝胆膵外科、人口臓器移植外科教授

2007年 日本赤十字社医療センター院

東京大学卒業後一貫して肝臓外科を専門に

【世界の幕内】と呼ばれて久しい

東京大学卒業後、一貫して肝臓外科を専門とし、肝切除の分野では国内はもとより、世界的にもその業績は認められている。肝切除の術中に用いる超音波診断器の開発、肝臓の系統的区域切除術の開発、常にクリエイテブな発想で独自の道を切り拓いてきた。すい臓がんの手術で世界的に注目を集めている、上坂克彦医師(静岡県立静岡がんセンター副院長)も幕内医師が国立がんセンターに勤務中に指導を受けている。その実績と手術の精密さで「世界の幕内」と称されて久しい。

成人生体肝移植を世界で初めて成功

信州大学医学部教授時代に国内3例目の生体肝移植を行い、成人生体肝移植移植に世界で初めて成功。以後、生体肝移植の症例は500を超える。

患者さんのために、やれる事をやっただけ

幕内先生は「目の前の患者さんの為に、やれることをやっただけ」と言うが、三十数年間で2000人以上の命をつないでいる。〈神の手〉と言われるほどの卓越した技術力を持つ外科医を支えてきたのは、「当たり前の事をすること、誰にでも堂々と言える事をすること」。それと失敗から学ぶ謙虚さであり、失敗を克服するための工夫が大切という。東京大学医学部教授時代は年間300以上の手術をこなしていたが、現在は院長を兼ねながら週4~5例。生体肝移植はベテランの医師でも平均16時間ほどかかり、難しい場合は20時間を超える時もあるという。肝切除も長いものがあり、手術は患者もさることながら医師もスタッフも激務である。

 24時間・365日医師であれ

医師は患者さんの為にある。患者さんの事を常に考えるのが僕たち医師です。「24時間・365日医師であれ」が私のモットーです。と幕内先生は諭す。

~がん克服のために~

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

オフィシャルサイトに戻る