がん克服【がん治療による外見の悩み支援】


国立がんセンター中央病院が設置

 がん治療で外見(アピアランス)の変化に悩む患者支援のため、国立がんセンター中央病院(東京都中央区)に「アピアランス支援センター」が設置されている。    

 「アピアランス」の支援内容を、臨床心理士の野澤桂子支援センター長に尋ねた。と

野澤:医療や心理的な事も含め、外見に対する様々な事に対応しています。全てのがんの5年生存率は6割となり、仕事をつづけながら治療をしている患者さんは32万人以上います。がん治療での抗がん剤による脱毛や皮膚のただれ等、外見の変化が生じ、副作用の苦痛度が高いことが分かっています。

 また、外来での治療が増え、治療中に人と会う機会が多くなるため、外見の変化が気にかかってきます。支援の目的は、「患者と社会をつなぐケァ」です。患者の多くは外見の変化で人間関係まで変化したりして、今までの自分でいられなくなるのではと、不安になつたりします。美容的な美しさでなく、人間関係の中でその人らしくいられることを目指しています。特に10~20代は、身体の変化に大きな苦痛を感じやすい。そのため、外見変化への対処法を患者に伝えるプログラムを週2回開くほか、男性限定や個別の相談も実施しています。化粧やスキンケァなどの科学的な根拠についても研究しています。

 ~がん克服~      

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